2015年 ハトポッポハンター今期11枚目の釣果。

 今日はサザエと餌取り対策でバフンウニを用意していた。朝6時から初めて、交互に試してみたが、サザエだけだとすぐに素針になってしまうがバフンウニだとかじられもしない。

 暫らくはサザエとバフンウニを交互に付けて投げ入れていたが、サザエをもっと長持ちさせる方法はないかと考えて、ウニマムシならぬウニサザエを試してみようと思った。

 針に小型のサザエを2個付けてその上から底をくり抜いたバフンウニを被せ、その上にまたサザエを通してさらにそれに同じようにバフンウニを被せる。その上に軽くひびを入れたバフンウニを通して、その上に小型のバフンウニを通してずり上がり防止の輪ゴムで縛る。(かなり手間のかかる仕込みである)

 8時半以降、このパターンで挑んだが、パッとした当たりもなく10時近くなってしまった。サザエの残りもなくなり、最後の餌を付けて投げ入れ、撤収の準備をしながら竿を見ていると、ゴツゴツと今までの餌取りの当たりとは違う今日一の当たりが出た。

 撤収準備をしていた手を止めて、集中して見ていると、時々ゴツゴツと当たる。「何が突いているのだろうか?サザエをかじっているのだろうか?それともバフンウニだろうか?」と想像しながら見ていると、30cmほどピュッと入って戻った。

 「おっ!これは来そうだぞ!」と見ていると、竿先が1mほどグイっと入って戻ってまた入って戻った。15mほど離れていた竿に駆け寄る間にも同じように入ったが、竿元に来たときはまた戻ってしまった。

 多分何か掛かってはいるだろうとは思ったが念のため次に入ったときに合わそうと決め、竿の近くで構えていると予想通り4度目の入りがあり、その瞬間に竿を掴んで合わせを入れた。

 竿を立てて巻き始めたのだが、絶妙のタイミングで掛けたはずの魚の重量感が感じられない。仕掛けを巻き取っているだけの抵抗感しかなく、「すっぽ抜けたか?やっちまった!」とがっかりしながらリールを巻いていると、急に底の方に突っ込むような鋭い引きが襲ってきたので面食らってしまった。

 「何だやっぱり何か掛かっているじゃないか」とほっとしながら、それでも正体が分からないので慎重に浮かせてくると少し左に走るような引きが感じられた。「もしかして」と期待しながらゆっくり浮かせてくると小型だが縞々の魚が浮いてきた。

 「よし!石鯛だ!」と確認して寄せに入ったがサイズに反して粘りがあり、なかなか寄ってこなかった。何とか磯際まで寄せてきたのだが針掛かりが確認できない。ずり上げる場所がなかったので一か八か道糸をいっぱいまで巻いて一気に抜き上げた。

 サザエに食ってきたようで、結局バフンウニはかじられている形跡は無かった。

36cm、0.9kg  この時期たまに釣れてもこんなサイズばかりです。