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 第一級陸上無線技術者

 無線従事者資格の最上位に位置する資格の一つとして第一級陸上無線技術士というものがあります。テレビ局を開設するにあたっても必要な資格なのですがかなりの難関資格でこの資格を取得するにあたって4科目(無線工学の基礎、無線工学A、無線工学B、法規)全てを合格しなくてはなりません。しかも各科目の受験時間が長く平日の2日間に渡って行われます。

第一級陸上無線技術士の試験科目と試験時間
試験科目 試験時刻
無線工学の基礎 1日目 9:30〜
法規 13:00〜
無線工学A 2日目 9:30〜
無線工学B 13:00〜

2025年度試験手数料(総務省関東総合通信局のサイト参照)
受験科目数 4科目受験 3科目受験 2科目受験 1科目受験
試験手数料 16500 16500 16500 16500

 しかし、この資格には科目合格という制度があり、合格した科目は3年間有効で、年に2回試験が実施されますので最多7回の試験で4科目合格することで資格を取得することが可能です。

 確実に段階を踏んで合格に近づける方法としてこの資格を受験する前に電気通信主任技術者(伝送交換)を取得しておく方法があります。この資格を取得すれば第一級陸上無線技術士の資格試験で受験が必要な4科目中2科目(無線工学の基礎と無線工学A)が免除されるのです。
※線路設備ですと1科目(無線工学の基礎)しか免除されません。

 そしてその電気通信主任技術者を取得するにあたって工事担任者の上位の資格を持っていれば電気通信主任技術者試験の3科目中1科目(電気通信システム)が免除されるのです。

電気通信主任技術者の試験科目と試験時間
試験科目 試験時間 試験時刻
伝送交換設備及び設備管理 150分 10:00〜12:30
法規 80分 13:50〜15:10(1科目受験)
13:50〜16:30(2科目受験)
電気通信システム 80分

 この制度を利用するため、2023年に工事担任者 総合通信を取得しました。そして、電気通信システムの一科目免除を申請して電気通信主任技術者を受験しました。

 2024年7月の試験では残念ながら法規が不合格でしたが、2025年1月にもう一度受けて合格しました。これで第一級陸上無線技術士の試験が2科目免除で受験可能になりました。

 そして2025(令和7)年7月に第一級陸上無線技術士を受験しました。
勉強不足の感がありましたので鼻っから法規のみ合格が狙いです。まだ結果は出ていませんが法規は合格していると思います。

 8月1日朝7時21分に携帯にメールが受信されました。何のメールだろうと確認すると日本無線協会からの試験結果のお知らせでした。メールに示されているURLにアクセスするとID(受験番号)とメールに送られてきたパスワードを入力するよう要求され、試験結果ダウンロードの画面が開きましたのでPDFファイルをダウンロードして中身を確認すると案の定「科目合格(法規)」となっていました。

 日本無線協会のホームページから試験の解答をダウンロードして自己採点してみた結果が次の表です。

令和7年度第1回第一級陸上無線技術士の試験結果
試験科目 結果 自己採点結果
無線工学の基礎 免除
無線工学A 免除
無線工学B 不合格 56点(満点は125点で合格点は75点以上)
 法規  合格 100点(満点は100点で合格点は60点以上) 

 無線工学Bの合格ははなからあきらめていた感があったので法規に集中して勉強したので満点でしたがもう少し無線工学Bも勉強しておけば良かったと反省しています。さて来年1月の試験に向けて勉強始めるか!